FA取得年数は適正か? 30ぐらいでようやく取れたとしてどうなのか?
1993年にプロ野球でFA制度が制定され一定の基準を満たした選手が「FA宣言」を
すれば今まで所属していたチームから他の別のチームに移籍したい意思を示すことが
でき、他のライバル球団が獲得したいと手を挙げてくれて交渉の元合致すれば移籍することができるようになった。これによってスター選手が移籍するドラマが生まれることにより強くなったり逆に弱体化が進んだりする。正直な話、プロ野球選手も個人事業主
なので選手自身の評価は年俸に左右されることは否めない。それまで育ててもらった恩や愛着は勿論人間の心を持っていれば判断材料にはなるし心境も揺れるだろう。しかし
ぶっちゃけお金を欲しいでしょう皆さん?僕は欲しいっす!特にプロ野球選手の寿命なんて一般の民間企業に勤めている人に比べて短いし不安定なんだから稼げる時に稼ぎたいのは普通の心理でしょう。必然的に高年俸を捻出できる球団に限られていってしまう
1993年から2017年現在までメジャー移籍を抜いて国内へのFA移籍者数は81で
その内読売巨人軍への移籍が23である約1/3弱は一時に比べて陰りは見えるが、まだまだ人気の面も経済的な懐事情を含め一人勝ちの印象だ。その他セ・リーグなら阪神で
パ・リーグなら福岡ダイエー時代から福岡ソフトバンクホークスがFA戦線では強い結果
が出てる。まぁ実際移籍前のような成績をFA移籍した後同じように移籍元で残せるかと
言われるとなかなか難しいし下手したら不良債権化し球団の首を絞めかねない。
現在FAの権利を取得するには一軍出場登録日数を145日を満たしたシーズンを
1シーズンとし、それが8シーズンあれば国内FAの権利を得ることができる。
「2007年以降のドラフトで指名され入団した大学生や社会人出の選手は7年で権利を得ることができる」また、その条件を9シーズン満たせば海外FAの権利を取得できる
仕組みである。つまり、メジャーリーグなどに挑戦するためにはポスティング移籍など
例外を除けば足掛け9年必要なのである。これはなかなか大変なことだ1軍登録を8年
以上満たしても控えなどなら権利を得られて移籍したい気持ちに苛まれても変な話買い手がつかなかったらFA権利なんて無価値に終わる。なのでそれなりに長いこと何年間も
レギュラーで張り続けて尚且つケガなどに気を付けながら一定の成績を収めなければならない厳しいハードルですな。
高校卒で即1軍の常連メンバーに名を連ね続けても国内なら27歳くらい海外なら28歳くらいである大卒、社会人なら30前後になってしまう。球団側、経営者側からしたらドラフトで獲得してせっかく苦労してチャンスを与えて育てあげた選手に簡単に
出ていかれたら納得いかないしアホ臭くなるのは致し方ないところファン心理もそうだろう。だからNPBの方も7年から9年の期間を設けている。しかし、選手側からしたら
どうだろうか?20代後半から30前後になれば経験も実績もそれなりで心身共に充実
した働き盛りかもしれないが、もうちょっと若く例えば25歳くらいに移籍が可能になれば、まだまだ選手としての伸びしろも含んでおり結果選手個人個人もさらに成長する
可能性もあるんじゃないか?と思われる。メジャーリーグに挑戦する際も古くは野茂氏やイチロー今ならダルビッシュや田中将大や前田健太などポスティングの制度以外で海外FAの権利を待つまでになるとどうしても30前後になってしまう。そうなるともうある程度色んな面で人間的に固まってしまうので大幅な成長が望めないのではないか?と
は客観的に見て感じるところだ。斎藤隆氏や上原浩治選手なんかは30過ぎと遅めに行って日本時代と同等かそれ以上の成績を残しているから何とも言えないし日本の野球
の経験も勿論、血や肉にはなっていて全く無駄ではなかったとおもうがもう少しFA取得
年数を1年から2年ほど短縮した方が活性化したりこれまで選手自身諦めてしまっていた自分の可能性を追いやすくなるだろう。こういう風になるにはそれぞれの球団の理解が必要になってくる球団運営もある種の商売だから人気選手や成績の良い選手に出ていかれるのは痛いはずだが、閉鎖的なままだと新しい風は吹くことはない。
最後に話は逸れるが一般企業間でもFA宣言できて自由に優秀な人材は企業間を行き来できたら面白いと思う色々しがらみや機密情報などあるから難しいとおもうけど、
ヘッドハンティングや転職とは違うもっとオープンな年齢や性別なんかあまり捕らわれないような権利が一般の社会にも浸透したらいいなぁとは何となく思います。